平成9年にこのホームページを開設して以来6年になり、この間に27万件余りのアクセスを頂いております。
 この間数多くの質問・意見と共に、多くの、特に中小企業や商店などの皆様からバーコード・二次元コードを使いたいが………というご相談を受けました。
 例えば「通信添削教室・学習塾の成績管理に使いたい」「開業医のカルテ管理・投薬管理・レセプトづくりに利用して合理化を図りたい」「工場の機器のメンテナンスに使いたい」「印刷業の工程管理を合理化したい」等々、何れも業務の向上と合理化・省力化を図ろうというもので、バーコード・二次元コードの自動認識技術をもってすればごく簡単に実現出来ると思われるお問い合わせでしたが、残念ながら弊社には従来システム構築の能力がなかったため、それぞれ最適のシステムインテグレーション企業を紹介するに終わっていました。
 しかしその追跡調査をすると、システムの見積が高く、必要とする機器の購入が優先されてキャピタルコストが大変高くなり、とても導入する事が出来ない、という結果になっております。
 弊社は豊富なノウハウを持つバーコード・二次元コードの専業者として、これのさらなる利用と普及を使命と考え、この度京都大学の研究者で構成されたNPO法人KGCと産学連携してこれ利用した各種システムの構築サービスを始める事と致しました。
 今までキャピタルコストが高くつくという理由から、みすみすこれの導入を見送ってきた各界・各規模の企業の皆さんに手軽にバーコード・二次元コードを利用した各種システムをご利用いただけるよう、産学一体となって努力して参りますから、どうぞご利用下さい。
 NPO法人KGCは創業以来一貫して、大学研究者のシンクタンクとして学術的な視点から、クライアント企業の研究開発のお手伝いをしております。
 本プロジェクトでは、株式会社日本バーコードのバーコード・二次元コードに関する長年の経験と実績という貴重な資源を最大限に生かすため、バーコード・二次元コードの先行技術調査、研究事例調査、市場調査からはじめました。
 先行技術調査、研究事例調査の結果によると、バーコード・二次元コードは手軽に導入でき、更に製品管理以外にも無限の可能性を秘めているとの結果が出ました。しかしながら、市場調査の結果では、本来ならば手軽に導入できるはずのバーコード・二次元コードのシステムが非常に高価となっているため、流通を中心とする限られた業界の大企業にのみ普及しており、他の業界の中・小規模の企業にはほとんど導入さ
れていないことが判明しました。
 本プロジェクトでは、様々な業界の中・小規模の企業さんにもバーコード・二次元コードを気軽に使ってもらえることを使命とし、情報学、工学、経営学を専門とした研究者によるプロジェクトチームが、安価ありながらも、高機能なバーコード・二次元コードのシステムの研究開発を実現しました。
 高価であるために、バーコード・二次元コードのシステムの導入を断念されておられた企業さんのご要望にお答えできるよう、安価でありながらも、汎用性の高いシステムですので、是非とも気軽にご利用頂けた幸いです。